自家用車を持っている20歳から69歳のドライバー1000人で、調査期間は2021年3月4日から3月6日の3日間です。
まず全回答者に、自身の安全運転にどのくらい自信があるかを聞いたところ、「とても自信がある」が8.1%、「まあ自信がある」が55.6%で、自信があると答えた人の合計は63.7%でした。
一方で、「まったく自信がない」は6.1%、「あまり自信がない」は30.2%と、自信がない人の合計は36.3%となり、安全運転を実践するドライバーと自負している人が多いようです。
続いて同じ1000人に、どのようなことを心がけて運転しているかを聞いたところ、「スピードを出しすぎない」の68.4%がもっとも高く、次いで、「ゆとりをもった車間距離をとる」が66.7%、「急のつく運転をしない(急発進・急ブレーキ・急ハンドルなど)」が65.8%となりました。事故の危険性が高まるような運転は避け、普段から安全運転を実践している人が多いようです。
以降、「ミラーの位置を調整する」が61.3%、「むやみに追い越しをしない」が60.9%と続く結果となっています。
また、運転をしていて、ほかのクルマのどのような運転に危険を感じたことがあるかを聞いてみると、「強引な割り込みをする運転」の59.4%がもっとも高く、次いで、「ノーウインカーで右左折する運転」が57%、「スマホいじり運転」が44.5%、「信号無視運転」が42.7%、「あおり運転」が42.5%という結果となりました。
前回の調査結果と比較すると、強引な割り込みをする運転が前回の調査では51.6%だったのが、今回の調査では59.4%に増加。スマホいじり運転は前回の調査では38.4%だったのが、今回の調査では44.5%に増える結果となっています。
ほかにも、信号無視運転が前回の調査では34%だったのが、今回の調査では42.7%、チョロチョロと車線を変更する運転が前回の調査では30.1%だったのが、今回の調査では35.3%、意地でも割り込みをさせない運転が前回の調査では21.3%だったのが、今回の調査では29.6%など、全体的に増加傾向です。
運転していてヒヤリと感じた経験については、「人や自転車が飛び出してきた」が53.1%ともっとも高く、次いで、「走行中に前のクルマに追突しそうになった」が33%、「動物が飛び出してきた」が24.4%、「クルマがスリップしそうになった」が23.7%、「車線変更時に他のクルマと接触しそうになった」17.7%でした。
親に運転免許を自主返納してもらいたい年齢は?
クルマを運転する親がいる人673名に、親には何歳で免許を返納してもらいたいと思うかを聞いてみたところ、20代では「70歳から74歳」が50%ともっとも多く、30代では「75歳~79歳」が38.7%、40代と50代では「80歳から84歳」が40代33.8%、50代36.8%、60代では「85歳から89歳」が87%と、それぞれもっとも多くの回答が集まる結果となりました。
高齢者がクルマで出かけるイメージ
返納してもらいたいと思う年齢の平均をみると、20代では71.5歳、30代では73.8歳、40代では76歳、50代では77.6歳、60代では85.6歳となっています。
また将来、自身が何歳になったら免許を返納したいと思うかという質問に「返納したくない」と回答した人は、20代から40代では1割未満、50代・60代では1割台前半となりました。
返納したいと思う年齢をみると、20代から40代では70歳から74歳(20代45%、30代33.5%、40代30.5%)、50代と60代では「75歳から79歳」(50代30.5%、60代38%)にそれぞれもっとも多くの回答が集まっています。
続いて、新型コロナウイルス感染の状況が落ち着いていたら、クルマで行きたいと思うレジャーを聞いてみたところ、「温泉めぐり」が48%ともっとも高く、次いで「花見」が45.7%、「ドライブ」が44.7%など、春の定番レジャーである花見をおさえて温泉めぐりがトップとなりました。
男女別にみると、「花見」(男性42%、女性49.4%)と「テーマパーク・遊園地」(男性24.8%、女性31.2%)は男性と比べて女性のほうが5ポイント以上高く、「キャンプ・バーベキュー」(男性20.2%、女性15.4%)と「登山・ハイキング」(男性14.8%、女性10.2%)は女性と比べて男性のほうが約5ポイント高くなっています。
自主返納してもらうために効果的な説得方法
「高齢ドライバーにこのやり方で説得したら、自主返納してもらえた」と言われている方法をピックアップしました。
孫が説得する
自分の息子や娘の言うことには意地になってしまう人でも、かわいい孫の言う事はスムーズに聞いてくれるというおじいちゃんやおばあちゃんは多いですよね。
孫の年齢にもよりますが、まだ小さい場合は大好きな祖父母に事故にあって欲しくないというように感情に訴えかけるメッセージを送るのも良いでしょう。
孫が10代や20代であれば、もしも祖父母が人を傷つけるような事故を起こした場合、孫である私たちの人生も変わってしまうよというような責任感に訴えるのも効果的です。
息子や娘からコンコンと指摘をされるよりも、孫からの一言で動いたという人は少なくないので、試してみる価値はありそうです。
身体的な機能の低下を伝える
70歳の免許更新時に受講が義務付けられている「高齢者講習」や75歳以上で受ける「認知機能検査」でドライバーに機能の低下がみられた場合、専門の医師から診断されます。
身体的な衰えだけでなく、瞬時の判断力や、視界が狭まっていることは、普段の生活では家族でも気がつきにくいものです。
このように、検査を受けることで自身の身体的機能の低下を自覚したり、認知症などの病気が発覚するきっかけにもなります。
最後に、ドライブ中に渋滞にハマっても絶対にイライラしなそうな芸能人を聞いてみたところ、男性芸能人では1位が「明石家さんまさん」、2位が「所ジョージさん」、3位が「みやぞんさん」、女性芸能人では「綾瀬はるかさん」がダントツ、 2位が「新垣結衣さん」、3位が「フワちゃん」、「佐藤栞里さん」、「深田恭子さん」となりました。普段から、笑顔の印象が強い芸能人は、渋滞でもイライラしないイメージが強いようです。