車「オーロラフィルム」が流行る訳 注意すべきコト

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見た目では華やかになる「オーロラフィルム」とは
 最近、街中では、フロントガラスにギラギラしたようなクルマを見かけるようになりました。

 
 車外から車内の様子がわかりにくいですが、法律的には、問題はないのでしょうか。

最近よく見かける「オーロラフィルム」とはどのようなものなの?

 最近では、街中でフロントガラス部分が青色や紫色、緑色など見る角度によってギラギラしているクルマを見かけます。

オーロラフィルムを「車内から見てみると?」 ギラギラ過ぎる実車の様子を見てみました!

 これは、クルマのガラスに「オーロラフィルム」という多層レイヤー構造のものを貼っており、周りの明るさや見る角度によってガラスの色を変化させています。

 そのために、車外からは黄色から青色など派手なグラデーションに見えますが、フィルム自体は透明ということもあり、車内からは比較的クリアな視界を確保できます。

 また、他のカーフィルム同様に、直射日光による紫外線や赤外線のカットをする効果もあるため、日焼けや車内温度上昇の抑制効果も期待できます。

 このように派手なデザインで目を引くオーロラフィルムですが、どのような理由で施工する人が多いのでしょうか。

 愛知県内のオーロラフィルムの施工を行っている業者方の担当者は次のように話します。

「オーロラフィルムには遮熱性などのメリットもありますが、施工をする理由は『見た目をカッコよくしたい』という方がほとんどです。

 また、オーロラフィルムの注文にはそこまでおおくはありませんが、一定数いただきます。フロントとサイド面の3面でオーロラフィルムを貼る人が多いです」

 主にデザインを理由にオーロラフィルムを貼る人が多い傾向がありますが、実際には、問題やデメリットはないのでしょうか。

 オーロラフィルムを施工するデメリットとしては、車外からドライバーの様子がわかりにくいため、歩行者とのコミュニケーションがとりにくい事です。

 ドライバーからの視界が比較的確保されていると言っても、状況によっては視認性に影響が出ることは避けられない事が予想されます。

見た目的にアウトな気もするけど…オーロラフィルムには問題ない?
 このように、運転時にデメリットが生じる事もあるオーロラフィルムですが、何らかの違反に該当することはないのでしょうか。

 道路運送車両法の保安基準によると、フロントガラスや運転席、助手席のサイドガラスの可視光線透過率は70%以上とされています。

 ちなみに、一般的なスモークフィルムは、ライトスモークでも可視光線透過率50%ぐらいのため、フロントガラスやフロントサイドガラスに施工できません。

 しかし、現在市販されているほとんどのオーロラフィルムは、施工後も保安基準で定められている可視光透過率をクリアできるため、車検にも通るようです。

 ただしすべての状況下において合法にはならず、車種やガラスの仕様によって70%を下回ることがあるほか、決められた測定器で測定することが必要です。

オーロラフィルムのアリ・ナシでは運転席からの見え方が大きくことなるので注意が必要!

 また、施工時には合法でも、経年劣化により透過率が下がる事もあり、この場合は違反になるためフィルムを剥がすか再施工することが必要だといいます。

 このようなオーロラフィルムの注意点について、前出の施工業者は次のように話します。

「最近のクルマは、運転席側と助手席側のサイドの窓にUVカットの施工がされており、透過率が70%をギリギリ上回っているものもあります。

 そのようなクルマの場合は、フロントのみの施工をするか、サイドの窓には透過率が70%を下回らないような薄いオーロラフィルムを施工します。

 また、オーロラフィルムには、車検に通るのかどうかが1番ネックになるポイントです。

 そのために、施工をする人には普段車検をしている業者さんにあらかじめ施工予定のオーロラフィルムをみせて問題がないかどうか判断してもらう事を推奨しています」

※ ※ ※

 様々な効果があるオーロラフィルムですが、施工後には、それなりのデメリットも生じます。

 特に、雨天時や夜間における走行の視界は見づらくなる傾向にあり、万が一の事故に繋がる可能性が考えられます。

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